国はデジタル庁を新設し、コロナ禍をきっかけとして時代はますますデジタル化へと大きく舵をきっていますが、40代後半の私にとっては「デジタル化」ではなく、今むしろ「デジタル禍」の渦の中に引きずりこまれて、もがいているのが現状です。
大型連休中、テレビを見ているともっと医療従事者にワクチン接種に協力してほしいと呼びかけるような内容の番組を見かけましたが、それをいうなら現場でのコロナワクチン接種をその注文から請求まで、インフルエンザワクチンくらいに業務を簡略化して、それ以外の複雑なシステムをどこかで集中して代行し、「デジタル禍」に苦しむ私たちの「デジタル化」業務軽減対策をもっと真剣に考えてほしいと切実に思いました。
と、最近のあまりの多忙な日々から、次から次へと思いが溢れてしまいましたが、防戦一方だったコロナとの闘いに、やっと登場した武器が、コロナワクチン接種であることは疑いようもない事実であり、今後は「1日中ワクチン」ならぬ「1年中ワクチン」だと腹を決めて、中長期的にさらに多くの診療所で、本当にスタッフ全員が一丸となって、ワクチン接種をこなしていかなければならないと強く感じています。
そして、いつか「おばあちゃんやお母さんのようにかかりつけ医として必死で頑張る医師になりたい!」と娘に言ってもらえるように、あらゆる面で感染収束へ向けて微力ながら力を尽くしていきたいと思います。
最後に、蛇足ではありますが、5月6日現在、当院のスタッフ全員がまだ1回目のワクチン接種すら終えられていない現状を院長として本当に心苦しく思っており、皆が自身の健康管理に気をつけながら、無事に患者さんのワクチン接種を遂行していけることを心より願うばかりです。
追記:5月10日の予約開始日には電話と窓口をあわせて、1日で約380人の予約を受け付けることができました。絶え間なく動いてくれたスタッフのおかげだと思いますが、今後はこういった現場の実情を知っていただき、接種券の配布方法等の見直しも切に願います。