2)発熱専用診療室の設置
2面を窓に囲まれた院内で一番換気のいい角部屋の点滴室を診察室に造り変えました。その後は一旦屋外に設置するなどの変遷を重ねた末に、診察室の壁を壊してドアを設置し、外から患者さんが直接入室できるように大幅リフォームを行いました。
患者さんは外から入室、我々は患者側のリスクに応じてPPEを選択し(着脱の場所も入り口脇に設置)、院内からスリッパを履き替え入室、診察後は毎回アルコールシートで患者さんの接触したものから医療器具についても消毒作業を行い、後からコロナ感染が判明したとしてもリスクを最小限に抑えられるよう配慮しました。必要な問診票や保険証の確認はタブレットで撮影し、なるべく直接接触を減らしました。
この動線と空間の分離に一番費用がかかりましたが、支援金を有効活用し、実現することができました。
3)院内環境整備
入り口での検温やアルコール消毒に加えて、スリッパ殺菌ロッカーを購入、それが届くまではスタッフが患者さんの使用後のスリッパを毎回一足一足、アルコールシートで丁寧に消毒していました。診療所として、今できることを一生懸命にやっているという姿勢を患者さんに見せることで、その後の来院者全員マスク着用のお願いも、比較的受け入れがよかったのかもしれないと思っています。
4)リスクの高い医療行為の再検討
ネブライザーは原則中止し、スペーサーや紙コップを使った手作りの吸入補助具を使用して対応しています。
内視鏡検査については、緊急事態宣言下では全面中止にしていましたが、その後スタッフのPPEが十分そろった段階で、サージカルガウン、ゴーグル、キャップ、N95マスクといったフル装備を着用することで再開しています。